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法曹とは

・法曹とは
法曹とは広い意味では法律を扱う専門職のことを指しますが、一般的に用いられている意味では裁判官、検察官、弁護士の三者のことを指します(法曹三者)。
日本において法曹となる資格(法曹資格)を得るためには、原則としては司法試験に合格したうえで、司法研修所における司法修習を修了することが必要です。
この法曹資格を取得したうえで、国に任官されれば、裁判官や検察官として勤務することになり、弁護士会へ登録を行えば弁護士として活動するということになります。
なお法曹の語源は、もともと大学寮に置かれていた明法道の曹司(学舎)のことを指し(建物を法曹と呼んだ)、そこから転じて法を司る官僚のことを指して法曹と呼ぶようになったとのことです(出典:今江廣道『日本史大事典』 4巻、平凡社、1993年、362頁)。

・海外の制度
日本では、行政書士・司法書士・税理士・弁理士などは法曹とはされていませんが、アメリカでは、上記のような細かい資格の分類はなく、全て弁護士がこれらの資格に相当する業務を行います。また法曹一元制度が採用されており、裁判官や検察官も弁護士から選任されるため、アメリカにおける法曹(bar)とは全て弁護士を指します。
「法曹」という言葉の意味は国によって変わりますが、日本では司法試験制度が法曹資格のための制度と理解されていることに関連して、日本における法曹とは、法曹三者(裁判官・検察官・弁護士)のことを指すものとされています。